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エンジニア向けQ&Aサイト「teratail(テラテイル)」のビジネスモデル・マーケティング戦略を考えてみる

      2015/12/24

今、プログラマやコーダー、Webデザイナーなどに注目されている「teratail」というサイトがあります。2014年の7月にサービス開始とまだ若く、自分も本日登録したばかりです。

エンジニア特化型Q&Aサイト「teratail」

teratailは一言でいってしまえばエンジニアに特化したYahoo知恵袋です。エンジニア特化型のQ&AサイトといえばW3Qが有名ですが、最近は質問や回答が2ちゃんのノリのものが多く、Q&Aサイトとしての質が大分低下しました。また、機能もシンプル過ぎてソースコードを掲載するには使い勝手が良くありません。

teratailの特徴

teratailはレバレジーズ株式会社が提供するサービスで、Yahoo知恵袋並みの高い回答率と回答スピード(1日に30個程度の質問が投稿されその9割程度に回答)、評価機能による回答の信頼性の向上、マークダウン記法とシンタックスハイライトが搭載されたエディタによる快適な入力、そして無料で利用可能という特徴があります。

teratail

teratailはどうやって利益を上げているのか?ビジネスモデルは?

2015年4月現在、サイト上に広告らしきものは一切見当たりません。

実際に2014年8月時点でビジネスモデルについての質問に対する回答では、

単刀直入に申し上げますと、
現状、teratailにマネタイズポイントを設定していないため、ビジネスモデルを定義できません。

と公式が発表しているように、利益ゼロで運営しているようです。
また次のように、収益化を匂わせる一文もあります。

実際、これから先、tertailを運用していく中で
サーバー代など、維持コストが大きくなってきた場合に、収益化をしていく必要があると感じています。

しかし、teratailは収益化することを第一とするのではなく、teratailのビジョンである
「オンラインでエンジニア同士が交流し、成長できるオープンな環境」を提供することに注力したいと考えています。

広告を行わないという約束を今することはできかねますが
万が一、広告を導入することになろうとも、ユーザのみなさまにとって価値のある広告を提供するように心がける必要性があると考えています。

この回答は去年のものですが、それから半年が経つ現在ではビジネスモデル・収益化の方法も既に定まったのではないかと推測します。というのも私がteratailを知ったのはバナー広告が掲載されていたからなんですよね。広告出稿って結構な出費になるんですが、ビジネスモデルが固まってなければ出稿なんて普通出来ません。

それでは「teratailのビジネスモデルは何か?」ということになります。先ほどの回答の中にある「ユーザのみなさまにとって価値のある広告を提供」というのも一つの答えですが、実際はもっと踏み込んだ内容になるのではないかと推測します。

teratailを運営するレバレジーズ株式会社はレバテックというエンジニアやクリエイター向け就職・転職サイトやスクールなどの運営も行っています。おそらく最終的にこれらに結びつけることがビジネス面での目的でしょう。

このビジネスモデルやマーケティング戦略を多くの人が学ぶべき

まだ、マネタイズされていないようなので仮定の話になってしまいますが、彼らのビジネスモデルやマーケティング戦略は以下のようなものでしょう。

  1. teratailを完全無料・広告無しで提供してファンを獲得する(フロントエンド)
  2. teratailの会員に自社が運営する就職・転職サイトやスクールを利用してもらう(バックエンド)

マーケティング用語で1をフロントエンド、2をバックエンドと言いますが、成約が難しい商品(バックエンド)を売る場合、容易に利用・購入できるフロントエンド商品で顧客を教育してバックエンド商品の成約に繋げるのが定石と言われています。

teratailはサービス開始1ヶ月で2000人もの会員登録があったようで、現在では結構な数になっていると思われます。なのでフロントエンドの段階はクリアと言えるでしょう。

「集客することがフロントエンドならYahoo知恵袋とW3Qも成功しているのでは?」と思われるかも知れませんが、teratailにはYahoo知恵袋、W3Qとの決定的な違いがあります。それは集客した「見込み客の質」です。

yahoo知恵袋は無差別に人を集めているだけターゲットを絞り込めていません。これでは利用者をバックエンドに誘導することは困難です。一方、W3Qはターゲットは絞り込めていますが、客層が2ちゃんクオリティなのでバックエンドへの誘導は難しいでしょう。

これらに対しteratailはターゲットを「意識の高いエンジニア」に絞り込むことに成功しているわけです。「意識が高い」人は就職・転職やスクールの利用も真剣に考えるわけですから、成約率は相当高くなるはずです。しかも紹介するサービスは自社運営なわけですから相当な利益が期待できます。

ただ、過去に似た事例で悪評だったものもあるので、二の舞にならないようにしてもらいたいですね。名前は伏せますがその事例ではエンジニア向け無料サービスを展開して多くのファンを獲得したのですが、ある日からスパム並みにウザイ就職・転職スカウトメールが届くようになりました。。。それ以降そのサービスは使っていません

次の一手でteratailの評価は大きく変わってくると思います。どのように展開されるか注目しましょう。

エンジニア特化型Q&Aサイト「teratail」

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