『安定』とは成長し続けることである。意味を履き違えれば破綻しかねない
2018/01/24
『安定した生活』は多くの人が求める理想の生活です。家庭を持てば尚更その気持ちは傾向は強くなるでしょう。しかし、『安定』意味を勘違いしている人が多くいると思うんですよね。
『安定』とは現状維持することではない
安定の意味を辞書で調べると以下のようにあります。
物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。
この言葉を勘違いをして、「社会人として一人前になったからこれ以上スキルアップしなくていいや。現状維持できれば十分。」と思ってしまう人が多いんですよね。
また会社でも同じことが言えます。「うちはアットホームな社風で少数精鋭、長らく同じメンバーで頑張っています。」と、こんな感じ。
一見するとこれらは「安定」しているように感じますが実は大きな問題を抱えています。
成長・発展を望まなければ安定は得られない
先ほどの例が何故問題なのか分かりますか?
20代、30代、40代までは何の問題も無いでしょう。しかし、それ以降を考えてみてください。不安じゃありませんか?
50代にもなれば能力は衰えます。60代は一般的に定年です。このように加齢に応じて衰退していくわけです。もし、衰退しないとしても周囲が努力を惜しまず成長し続ければ、あなたは相対的に衰えることになるわけです。そうなってから頑張っても周囲に追いつくことは出来ません。
会社も同じです。長い間同じメンバーで頑張ってきても、いずれは退職して人がいなくなります。いなくなったら新たな人員を補充すれば良いと考えるかもしれませんが、一人前になるまで育てるには長い年月を必要とする為、その間は会社のレベルが低下しているということになります。そうなれば競合に一気に押され廃業という最悪の結果を招きかねません。特に小零細企業は一人一人がキーマンですから注意が必要です。
つまり、『安定した生活』を手にしたければ、人も会社も常に成長・発展し続ける必要があるわけです。
貯蓄も安定を得る為の手段だが・・・
もちろん、『安定した生活』を得る方法はこれだけではありません。20代からコツコツと計画的に貯金をし老後に備え、定年後は貯金を切り崩しながら慎ましやかに生きるという選択もあります。
しかし、成長・発展を望まなければ貯金できる金額もたかが知れていますし、何より成長も発展も無い生活にはハリが無く面白みが無いと思うんですよね。貯金することは大切ですが、そこにこだわり過ぎると「生きることが目的」になってしまいます。
能力をフルに使ったほうが生活は充実する
そもそも、人間には『成長』『学習』といった能力が備わっているわけです。それを使わないのは凄く勿体無いことだと思うんですよね。
クルマに例えるならハンドルがあるのにそれを使わず直進しかしないようなものです。直進しか出来ないクルマでは行ける場所は限られていてつまらないですよね。ハンドルを使って色々な場所に行けるから楽しいわけです。
直進しかしないのであれば運転はとてもシンプルで『安定』しますよね。しかし、それで良いのでしょうか?私なら多少道に迷ったり事故に遭うリスクがあったとしても、ハンドルを使って好きな場所に行けるほうを選びます。あなたならどちらを選びますか?